yarai v3.4.0/yarai v2.14.0で症状1は改善されています。そのため、本回避策は不要です。
はじめに
症状1:PCやyaraiが正常に動作しなくなる
症状2:ブラウザが正常に動作しなくなる
対象バージョン
対象OS
対象CPU
原因
暫定回避策
回避策1(症状1の回避策)
回避策2(症状2の回避策)
回避策3(※上記で改善しない場合)
回避策4(※例外リストの追加が難しい場合)
恒久対処について
新しいCPUを搭載したPCにyaraiをインストールすると、PCやブラウザやyaraiが正常に動作しなくなる問題が確認されています。
現時点では、ほとんどが「Intelの11世代以降のモバイルCPU(TigerLake)」を搭載したPCで確認されていますが、一部のAMDのCPUでも確認されています。これらのCPUにおいてはセキュリティ機能が強化されており、一部のアプリケーションにおいてはその機能が有効化されていますが、yaraiの監視機能が競合することで問題が発生します。
現時点で報告されている症状としては、以下のようなものがあり、一部のアプリケーションまたはyaraiが正常に動作しなくなる可能性があります。
現時点で確認されているブラウザはchrome.exe(Google Chrome)になりますが、今後のブラウザ側のセキュリティ機能の強化により、他のブラウザでも発生する可能性があります。
※Edge (Chromium)については問題は発生しません。
Windows 10の64bit版
CPUのセキュリティ機能(Intel CET/AMD Shadow Stack)とyaraiの監視機能が競合することにより、問題が発生しています。
以下のファイルパスを、「このプログラムの脆弱性を防御しない」を有効にした状態で例外リストに登録してください。
C:\Windows\System32\conhost.exe
yarai v3.4.0/yarai v2.14.0で症状1は改善されています。そのため、本回避策は不要です。
エラーが発生したブラウザのファイルパスを「このプログラムの脆弱性を防御しない」を有効にした状態で例外リストに追加してください。
例)chrome.exe(Google Chrome)のファイルパスを例外リストに登録する
yarai v3.4.3/yarai v2.14.1で症状2も改善されています。そのため、本回避策は不要です。
もし、上記の回避策で改善できない場合は、問題が発生しているアプリケーションのファイルパスまたはフォルダパスを「このプログラムの脆弱性を防御しない」を有効にした状態で例外リストに追加してください。
yaraiのGUI画面から、HIPSエンジンとZDPエンジンを無効にしてください。
yarai v3.4.0/yarai v2.14.0で症状1は改善されています。
yarai v3.4.3/yarai v2.14.1で症状2も改善されています。
根本改善までは至っておりませんが、現時点で確認されているほとんどの問題は、yarai v3.4.3/yarai v2.14.1で解消すると考えられます。そのため、yarai v3.4.3/yarai v2.14.1以降にアップデートしていただくことを推奨させていただきます。
本問題は、yarai v3.4.6/yarai v2.14.2で根本的な改善が行われました。そのため、本問題に該当する環境でyaraiをご利用の場合は、アップデートしていただくことを推奨させていただきます。