アップデート可能なバージョンであっても、サポートが終了したバージョンについては、何らかの問題が発生する場合や、サポートが行われない場合があります。サポート期限については、事前にご確認をお願いします。
はじめに
前提条件
事前準備
アップデート前に:環境の確認
アップデートの流れ
参考情報または関連FAQ
本FAQでは、AMC(管理サーバー/管理コンソール)およびyarai(クライアント)を、上位バージョンへアップデートする場合の、基本的な流れや注意事項などをまとめて記載させていただきます。
まず、DB(以降、「DB」と「PostgreSQL」は同義)が、AMCに同梱のものを使用されているか、運用管理やパフォーマンスなどの理由で別途構築されているかを確認します。
以下の設定ファイルをメモ帳などで開いていただき、「install_postgresql_to_localhost」の値が「1」の場合には、AMCに同梱のDBを使用されています。
それ以外の値の場合は、別途構築されています。
[AMCインストールディレクトリ]\private\config\config.xml
アップデート前のバージョンによっては、アップデート後のバージョンへの直接のアップデートをサポートしてない場合があります。
事前に、上述「事前準備」に記載の各種ドキュメント(システム要件、製品マニュアル、リリースノートなど)をご確認ください。
アップデート可能なバージョンであっても、サポートが終了したバージョンについては、何らかの問題が発生する場合や、サポートが行われない場合があります。サポート期限については、事前にご確認をお願いします。
AMCで管理可能なyaraiバージョンには制限があります。例えば、先にyaraiをアップデートすると、旧バージョンのAMCでは新バージョンのyaraiを管理できなくなる可能性があります。
そのため、必ず、yaraiより先にAMCをアップデートする必要があります。
AMCで管理可能なyaraiバージョンの詳細については、「FAQ:管理コンソールのアップデートが必要なケースはありますか」および「FAQ:yaraiと関連製品のバージョンの表記について教えてください。」をご確認ください。
上記のFAQ上で管理可能なバージョンであっても、サポートが終了したバージョンについては、何らかの問題が発生する場合や、サポートが行われない場合があります。サポート期限については、事前にご確認をお願いします。
アップデート後のバージョンによっては、ご利用のOSや同居する他社製アンチウイルスソフトをサポートしてない場合があります。
事前に、上述「事前準備」に記載の各種ドキュメント(システム要件、製品マニュアル、リリースノートなど)をご確認ください。
導入可能なOSや他社製アンチウイルスソフトであっても、サポートが終了したOSや製品については、何らかの問題が発生する場合や、サポートが行われない場合があります。サポート期限については、事前にご確認をお願いします。
アップデート後のバージョンによっては、同居する他社製品をサポートしてない場合があります。
まずは、以下のFAQをご確認ください。
また、上記FAQ以外の他社製品であっても、同居する他社製品によっては、サポート対象外になる可能性があります。
そのため、上記FAQと併せて、事前に、上述「事前準備」に記載の各種ドキュメント(システム要件、製品マニュアル、リリースノートなど)をご確認ください。
システム要件にも記載の通り、AMCをインストールするサーバーで、CPUやメモリなどのリソースに対する負荷が大きい他社製のアプリケーション(※特にWebサーバー/DBサーバーなどのサーバー製品)を実行している場合、著しくパフォーマンスが低下する可能性があります。
また、AMCで何らかの問題が発生した場合、問題の切り分けが難しくなる、他社製のアプリケーションの動作に影響が出るなど、予期せぬ問題が発生する可能性があります。
そのため、システム要件上で同居が可能な場合でも、AMCと他社製品は同居せず、AMCは専用のサーバーで構築することを強く推奨しています。
原則的(※)に、AMCをアップデートしただけでは、管理下のyaraiのアップデートは自動では行われません。
後述の通り、ご利用の環境に応じて、最適なアップデート方法を選択していただき、適宜、アップデートしていただく形となります。
(※)例外として、以下の設定を有効にされたままAMCをアップデートした場合は、アップデートモジュールが自動ダウンロードされて、yaraiが自動アップデートされる場合があります。必要に応じて、ご利用のAMCの設定をご確認ください。
AMCのアップデート後、AMCを旧バージョンへ切り戻し/ダウングレード/バージョンダウンを行う場合は、AMCを一旦アンインストールの上、AMCを新規にインストールしていただき、設定を復元していただく形となります。
バックアップ/復元については、「FAQ:AMCを移行/リプレースする場合、またはバックアップ/復元する場合の流れ」を参考にしてください。
※AMCのアップデート中にエラーが発生した場合は、自動でロールバック処理が行われます。
なお、AMCの切り戻し/ダウングレード/バージョンダウン後の、管理下のyaraiについては、yaraiがアップデート前であれば特に作業は不要です。
yaraiがアップデート後で、AMCより上位のバージョンとなり管理できなくなってしまった場合は、AMCで管理可能なバージョンに再インストールする必要があります。
AMCで管理可能なyaraiバージョンの詳細については、上述「AMCで管理可能なyaraiバージョンの確認」をご確認ください。
いずれのバージョンにおいても、AMCのWeb UIにおける各種設定やポリシーやログなどは引き継がれます。ただし、アップデートによりポリシー項目が増えた場合などは、適宜、ポリシー再配布の実施が必要なケースもあります。
上記以外の設定(AMCの個別ファイルの設定やApache/PHP/PostgreSQLのOSSに関する個別ファイルの設定など)は、ご利用の環境によっては引き継がれない場合がありますため、ご注意ください。詳細については以下の通りとなります。
追加された設定やポリシーなどについては、製品マニュアルやリリースノートおよび以下FAQをご参照ください。
FAQ:各バージョンで追加された新機能および不具合修正についてAMCのアップデートを実行するユーザーには制限があります。
詳細については「FAQ:「FFRI AMC用データベースの初期化に失敗しました。」というエラーメッセージが表示され、AMCのインストールが失敗します。」をご確認ください。
AMCを特定のバージョンへアップデートする場合、OSSのマイナーバージョンアップが必要となる場合があります。その場合、別途の作業が必要となる場合があります。
例)PostgreSQL 10.1-3 から PostgreSQL 10.18-1 へのマイナーバージョンアップが必要
DB同梱の場合は、AMCのインストーラー側で自動でマイナーバージョンアップが行われるため、原則的にお客様側での別途作業は不要ですが、以下の注意事項はご確認をお願いします。
DB別建ての場合は、DB(PostgreSQL)については、お客様側で、アップデート後のAMCに同梱されているPostgreSQLのバージョンに合わせて、事前にマイナーバージョンアップの作業が必要となります。
なお、AMCのバージョンによっては、マイナーバージョンアップではなく、後述「DB(PostgreSQL)のメジャーバージョンアップの有無とパスワードの確認」が必要となります。
AMCを特定のバージョンへアップデートする場合、DB(PostgreSQL)のメジャーバージョンアップが必要となる場合があります。その場合、別途の作業が必要となる場合があります。
例)PostgreSQL 10 から PostgreSQL 12 へのメジャーバージョンアップが必要
例)PostgreSQL 12 から PostgreSQL 15 へのメジャーバージョンアップが必要
DB同梱の場合は、AMCのインストーラー側でDB(PostgreSQL)のメジャーバージョンアップが自動で行われます。そのため、お客様側での別途作業は不要です。
ただし、AMCのアップデート時に、「DB(PostgreSQL)のスーパーユーザー(管理者) のパスワード」が必要となりますため、事前にご準備ください。
※通常は、AMCの初期構築時に、お客様側で決定されています。
DB別建ての場合は、DB(PostgreSQL)については、お客様側で、事前にメジャーバージョンアップの作業が必要となります。
※DB別建ての場合のメジャーバージョンアップの参考手順については、アップデート後のバージョンの、AMCセットアップマニュアルの「第5章 管理コンソールのアップデート」をご確認ください。
yaraiより先にAMCをアップデートします。以下に流れを記載します。
事前に、AMCとDBのバックアップを行うことを推奨させていただきます。
作業の有無は、ご利用の環境に依存します。なお、DB同梱の場合は、本事前作業は不要です。
詳細については、上述「Apache/PHP/PostgreSQLなどのOSSのマイナーバージョンアップの有無」および「DB(PostgreSQL)のメジャーバージョンアップの有無とパスワードの確認」をご参照ください。
AMCのインストーラーを使用して、AMCのアップデートを行います。
詳細な手順については、アップデート後のバージョンの、AMCセットアップマニュアルの「第5章 管理コンソールのアップデート」をご確認ください。
ご利用の環境によっては、DB同梱の場合でも、「DB(PostgreSQL)のスーパーユーザー(管理者) のパスワード」が必要となります。
詳細については、上述「DB(PostgreSQL)のメジャーバージョンアップの有無とパスワードの確認」をご参照ください。
作業の有無は、ご利用の環境に依存します。必須の作業ではありません。
詳細については、上述「Apache/PHP/PostgreSQLなどのOSSのマイナーバージョンアップの有無」をご参照ください。
AMCのアップデートが完了したら、随時、yaraiをアップデートします。
yaraiのアップデート方法は複数あります。ご利用の環境に応じて、最適なアップデート方法をご利用ください。
詳細については、「FAQ:yaraiクライアントのアップデート方法を教えてください」をご参照ください。
手順が簡易となるため、AMCからアップデートモジュールを配布する方法を推奨させていただきます。
アップデートモジュールの詳細については、「FAQ:yaraiクライアントのアップデートモジュールの取得方法を教えてください」をご参照ください。
アップデートは、全台を一斉に行うのではなく、様子を見ながら、段階的に行っていただくことを推奨させていただきます。
yaraiクライアントのアップデート後のOS再起動は必須となります。可能な限り早い段階で、OS再起動を行ってください。
詳細については、「FAQ:yaraiクライアントのアップデート後のOS再起動について」も併せてご確認ください。
上記に該当しない場合でも、既知の問題の場合には、本FAQサイトで問題の症状やエラーメッセージなどで検索していただければ、対処方法が見つかる可能性がありますため、適宜、ご確認をお願いできますでしょうか。