目次
はじめに
クラウド連携機能で設定可能なモード
クラウド連携機能の接続先の設定
年額版の管理されたクライアント
年額版の独立したクライアント/月額版yarai/yarai Cloud
クラウド連携機能のサーバーへのアクセスの契機
クラウド連携機能の問い合わせ対象となるファイル
クラウド連携機能で送信される情報
クラウド連携機能でのデータ送信量
クラウド連携機能のキャッシュ期間
クラウド連携機能のタイムアウト値
クラウド連携機能の検証方法
検体自動判定システム/過検出判定システムとの違い
クラウド連携機能はファイルのハッシュ値をベースにクラウド連携サーバーの脅威情報と照合する仕組みです。
FFRIが世界中から収集した脅威情報データベースを持つクラウドサーバーと連携することにより、yaraiの検出精度を高めることが可能になります。
お客様の用途に応じて、下記のクラウド連携モードにてご利用いただくことができます。
- OFF(デフォルト設定)
- クラウドサーバーとの連携を行わないモードです。以下のようなケースにおいてご利用ください
・管理コンソールを経由してもインターネット接続が行えない環境である場合
・クラウドへの通信を発生させたくない場合
- ホワイトリスト連携
- yaraiにてマルウェアを検出した場合のみ、クラウドサーバー上のデータベースと照合し、過検出を低減します
- ネットワークトラフィック量への影響が軽微です
- クラウド連携
- 「ホワイトリスト連携」に加え、ファイルが実行される際にクラウドサーバー上の脅威情報と照合し、一致する場合に起動をブロックします
- ブロックしたファイルはyaraiの検出エンジンで検出された時と同様に、yaraiログ画面およびマルウェア情報画面に通知されます
詳細はカスタマーサイトより「FFRI yarai ユーザーズマニュアル」、「FFRI AMC オペレーションマニュアル」をご参照ください。
また、弊社Webページ、FFRI yarai 新バージョンの機能強化ポイント(Ver 3.3)も併せてご参照ください。
※クラウド連携機能をご使用いただく場合、クラウド連携サーバーとの通信を許可する必要があります
管理コンソールのみ/自動切換(AMCに接続ができない場合、直接クラウドサーバーに接続するように自動的に切り替え)
※ポリシーの「クラウド連携接続先サーバー」で選択可能
クライアントからクラウド連携サーバーに直接接続
※変更不可
- 「クラウド連携」に設定時
リアルタイムスキャン時
- 「ホワイトリスト連携」に設定時
static分析エンジンでの検知時
「クラウド連携モード」において、クラウド連携サーバーとの照合を行う対象とするファイルはPE(PortableExcutable) ファイルのみです。
yaraiクライアント端末がクラウド連携サーバーに送信する情報はファイルのハッシュ値のみです。
その他の情報を送信することはありません。
データ送信量については下記の通りです。
クラウド連携:約2.1KB
ホワイトリスト連携:約3.2KB
- AMC
過検出(白):1週間
マルウェア(黒):無期限
不明(クラウド連携サーバーに情報がない場合):1日
※タイムアウトにより、不明扱いとなった場合はキャッシュされません
- yarai(AMCに問い合わせをした場合)
過検出(白):AMCにキャッシュされた日から起算して1週間
マルウェア(黒):無期限
不明(クラウド連携サーバーに情報がない場合):AMCにキャッシュされた日から起算して1日
※タイムアウトにより、不明扱いとなった場合はキャッシュされません
- yarai(直接クラウド連携サーバーに問い合わせをした場合)
過検出(白):1週間
マルウェア(黒):無期限
不明(クラウド連携サーバーに情報がない場合):1日
※タイムアウトにより、不明扱いとなった場合はキャッシュされません
- クライアント - AMC間:10秒(デフォルト値)
- クライアント - クラウド連携サーバー間:10秒(デフォルト値)
- AMC - クラウド連携サーバー間:20秒(固定)
※管理されたクライアントの場合はポリシーの「クラウド連携サーバーアクセスタイムアウト」にてタイムアウト値を3秒~10秒の
範囲で変更可能です(設定された値はクライアント - AMC間、クライアント - クラウド連携サーバー間で共通の値となります)
クラウド連携機能の検証方法については、下記の参考FAQをご参照ください。
両機能を併用することにより、さらに検知精度向上と運用負荷軽減に繋がるため、併用を推奨させていただきます。詳細については、以下のFAQを参照してください。
検体自動判定システム/過検出判定システムとクラウド連携の違い